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6月, 2015の投稿を表示しています

若いころの蓮っぱな行動

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<4-9-6> 淑徳 (*1) 持ちに活水まげ (*2)  又は耳かくし (*3)  V字形衿元 サージの袴 電車のパス券に十字架つけて 女だてらに電車の飛び乗り飛び降りにモスの着物の裾を破いたり 今は分別臭い顔しているが若い頃はずい分蓮っぱな (*4) 行動してたな (*1)淑徳:しゅくとく。      しとやかな徳。婦人の美徳。 (*2)活水まげ:女性の髪形の一つのようですが??? (*3)耳かくし:耳隠。婦人の洋風結髪の一。耳を毛髪で覆い隠すように結った束髪。        大正八、九年頃に流行。 (*4)蓮っぱ:蓮葉(ハスハ)の促音化。       ①蓮の葉       ②(蓮の葉が水をはじくときの形状にたとえた語という。         一説に、斜端(はすは)の意とも)        女の、態度や行いが軽はずみで落着きのないこと、        また浮気で身持ちの定まらないこと。また、その者。はすっぱ。 《凡人の雑感》 ちょっぴり反省の弁ですか? いえいえ それより歳をとって、若い頃の(無鉄砲な?)行動を懐かしんでいるように見えます。 だれだって一度は通る道みたいです 結局 年を取って若者に苦言を呈しても、自分もそんな時代を通ってきたのですから。 私も歳をとってよーく判ります。 それで、昔の写真を探しましたが 残念ながら蓮っ葉なところが映った写真が見つかりませんでした。 残念無念 😞

八幡製鉄所の給料日

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<4-6-2> 昔の八幡の製鉄の給料日の賑はいは市のたつ日のような  がまの油売り  灰汁 (*1) の入った墨汁で蛇の絵を書いてお金の儲かる掛軸に売っている者  いかさま五目並べ  昆布を幾晩か地上に置いて湿らせて目方をだますもの  不老長寿の薬と銘うって人参 玉葱 ジャガの千切を干して   九大医学博士の推薦状をつけたもの  こんな露店が並んでいた (*1)灰汁:あく。①灰を水に浸して取った上水。      炭酸・アルカリ等を含み、布帛の汚れを洗い、物を染めるのに用いる。      -以下略- 《凡人の雑感》 製鐵所の給料は昭和54年頃までは給料は手渡しだったので ここまでではないものの、門の前にはそれと分かる(?)女性が立っていました。 飲み屋に多くのツケを溜めている人は少し時間を遅らせて帰っていたようです。 でも現場勤務の職工の悲しさ 社員就業規則で「速やかな退勤」が義務付けられていて 一時間を超えて退勤すると守衛さんから大目玉をくらってました。 今ではどうか知りませんが 当時の会社の守衛さんは絶大なる権力を発揮していましたからね。 ある人の話では 「少しの権力を手にすると、その権力を振りかざしたくなるのは人間の本性」 だと云ってましたが、私はそうではないと思います。 ただただ職務に忠実だっただけだと思います。 私が北関東の他社工場に出はいりしていた時の守衛さんも、全く同じでした。 その工場から退勤する時は 「私は産業スパイでも泥棒でもありません」と 目で訴えながら門を通過していました。 あれれっ! 少し給料日の模様と離れてしまいましたね _(._.)_

合羽屋

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<4-4-3> <4-5-1> 城の馬場(バンバ)  (*1) で日和がようて  合羽屋が合羽干す  俄かに天狗風 (*2)  合羽や親父が 狼狽え騒いで 堀へはまった  揚げておくれんか 冷いわいな  大きにはばかりさん 雨季が近づいたので和傘屋が傘を干しているシーンがテレビにうつる (*1)馬場(ばんば):馬場(ばば)の撥音化。           乗馬の練習や、競馬をする平地。 (*2)天狗風:てんぐかぜ。       にわかに空中から吹きおろしてくる旋風。 《凡人の雑感》 唄?  それとも   劇のせりふ? 天狗風って今なら  つむじ風? 竜巻? それとも  ダウンバースト??? テレビを見ていて思い出したのでしょうが、  内容は何が何だか さ~っぱり理解できませんでした (・・?

男ってしょうがない野郎だ

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<4-4-2> 大正時代の有毛 (*1) はまだ村だった 八幡が工業都市として賑はってきたのでよい販賣先が出来たとばかり 朝の三時四時というのに野菜を積んで 帰りは肥料を集めて来るという日課 今日も予定通り皆揃(ソロ)って牛車をひいて提灯つけて出かけたのに 午後の日がかたむいたが一向に帰ってこない 夕飯の仕度も出来た 日が暮れたと嫁女は戸口を出たり入ったり 悪い予感に落付かない やっととぼとぼ重い足どりの一行の姿を村はずれまで出迎えて驚いた 死んだ牛を車にのせて葬列のような有様 口口に問いただせば答えはこうだ その朝の野菜が思いの外の高値に気をよくした男たち 唐田町 (*2) の女郎屋 (*3) で昼飯の相談一決 朝から妓を侍らせて好い機嫌 そろそろ帰ろうかと牛を繋いでいた市場の広場へ行って驚いた 腹のへった牛達 傍にあった大豆の袋を食い破って 食べたわ食べたわ 堅い大豆を存分に食べたので胃の中で膨張 苦しみもがいて死んだのもいた始末 市場の人の中に気が付いた人も居たが 牛が恐くて近寄れないという それから大豆代を弁償したり迷惑を詫びたりの大失敗の一日だったそうな 男ってしょうがない野郎だ (*1)有毛:現在の北九州市若松区有毛      大正時代は島郷村の一部だったようです。 (*2)「唐田町」のように見えますが、よくわかりません。 (*3)女郎屋:じょろうや。遊女をかかえておいて、客に遊興させることを業とする家 《凡人の雑感》 どこで聞いてきた話? そして  本当に有った話??? 当時は八幡製鉄所ができて急速に人口も増え、近隣の農家も景気が良くなったのでしょう。 そんな様子を皮肉っての話なのかも知れません。 これは大失態と云うべきものでしょうが だれでも気のゆるみ、油断、不注意などでの失敗は色々とあります しかし、これは女郎屋で遊んだことが  『男ってしょうがない野郎だ!』 につながったのでしょう😉 でも これもnew日本昔話の候補に入れてもよさそうな話ですが・・・ これに似たような話がこちらにも👉「 河内の百姓 朝市の帰り 」