虱退治

<4-50-2>

終戦後の虱(しらみ)騒動はまだおぼえている人も多いだろう
 頭髪にDDTをま白くふりかけられて学校から帰ってくる

戦争中は千人針(*1)の腹まきが虱の温床だった
駆除法はセンプリの溶液を頭にも下着にも浸すこと
 そうすると苦いのに辟易してよってこない

今年は学童に虱が流行しているそうな

(*1)千人針:せんにんばり。
      一片の布帛(ふはく)に千人の女が赤糸で一針ずつ縫って
      千個の縫玉を作り、
      出征将兵の武運長久・安泰を祈願して贈ったもの。




《巷の凡人の雑感》

昭和56年頃ですか
たしかに一時期、そんなニュースを見聞きした記憶があります。
でも
いまでもシラミ退治方法がネットに出ていますよね。

戦後は衛生状態が悪くノミやシラミは当り前のようにそこいら中にいました。
(寝床に入ってからノミがごそごそと体を這っているのに気がつくと、寝てるどころではなかったですよ)

そして戦時中の千人針
ノミやシラミにとっては絶好の隠れ場所だったとは………
云われてみれば納得です。

私が小学生の頃、
年に一度くらいの頻度で女生徒だけ学校でDDTをかけられていました。
その日の給食当番は男子だけが担当。
彼女達は真っ白い頭で下校していました。

DDTは現在では禁止農薬となっていると聞きます。
とんでもない駆除方法だったのですかね。
現在ではDDTもセンブリも使わず、別の方法で退治しているようですね。

※ この話は2a-62-4にも出てますね。

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