終戦直後の買い出しで

<2a-63-6> 終戦直後 買出しの唐芋を背に経済係を逃れて 枝光駅に降りた そこで死の直前の痙攣する人 皆目をそむけて進行してきた電車に飛び乗った 次は漸く手にすることが出きた生うどんを 市場の人通りの多い中で そのまま立食して全部もどしてしまった空腹の男の人 今夜 昭和一ケタ生れは血管がもろいのではないかとの放送があったが 細谷さんが野菜には水をやる時季 こやしをやる時季があると言った言葉が忘れられない 戦争はもういや 《凡人の雑感》 北九州の戸畑より宗像方面に買い出しに出かけ、戸畑に帰るところだったと思います。 戸畑駅で取り締まりが行われているとの情報で、一駅手前の枝光駅で降りて電車で帰ろうとしたのでしょう。 私は当時まだ三歳前後かな。 買出しにはついて行ってたようですが、まったく記憶にありません。 物心ついた年頃になっていたとしても見たくない光景です。 血管云々の話、 亡母も血栓で片目を失明しているので戦中戦後の食生活についての思いが過ぎったかな。 亡母の『戦争はいや』は何度も聞いた言葉です。