祝儀の家からの帰り

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三の膳(*1)を台にのせて 大きな袱紗(*2)をかけたのを持った人をお供に 祝儀の家から帰るの 気持ちのよいもの

途中 人のふりかえってくれるのも嬉しい

子供の頃の事

(*1)三の膳:広辞苑第2版によれば「二の膳の次に出す膳部。
  汁・刺身・茶碗を据えて供する。」とある。
  ちなみに一の膳は「日本料理の正式のもてなしに出す第一の食膳。本膳」
  二の膳は「和食配膳の際、一の膳の次に出す膳」
(*2)袱紗:ふくさ


《凡人雑感》

祝いの儀式の帰りは気持ちよかったようです。
特にお気に入りの『お供を連れて』歩くのですから。

ここにある祝儀の膳がどんなものかしりませんが
 下の絵は大正時代の『増訂改版女子普通作法教科書』からの図です。
私も母と一緒に子供の頃…といっても少し大きくなった頃…誰の、どんな祝い事によばれたのかは記憶にありませんが一度だけ祝い膳を食べたことがあります。

場所は料亭みたいなところでした。
その時横から亡母がいろいろと説明したのですが、何一つ記憶に残っていません。

御馳走なんて食べたことのない時代に御馳走を前にして緊張していたのか、それとも例によってボーッと聞き流したのか


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