八幡さまと鎮守さまの思い出

<4-19-2>

八幡さまの方は神主さんが常住していたが 鎮守様の方は無住だったので 乞食が拝殿に住みつき 時折 八幡さまの神主さんに追い立てられて逃げていく

その鎮守さまは石段もなく子供達の恰好の遊び場で ハンモック吊って昼寝したり 湧き出る泉に足を浸して涼んだり 夏休みはよく行ったもの

又おまつりの夜は禪宗坊主の行列にさしかけるみたいな大きな傘さしかけ(*1)や 飴屋やお面売りの屋台やが十軒程細い野道の両側に並んでいた

あんな時代もあったのにな

(*1)傘さしかけ:⇒「差し掛け傘」の事かな?


《凡人の雑感》

大正時代で現在の八幡西区大蔵にいたころの話でしょう。

八幡さまは『乳山八幡神社』、鎮守様は『勝山勝田神社』のことだと思われます。

ただ「鎮守さまには石段もなく…」と書かれていますが、地図を見ると長い石段があるように描かれています。
もしかしたら鎮守様は別の神社かもしれません。

私の古い思い出の中には、何の変哲もない日常の小さな出来事が何故か記憶に残っているものがあります。
幼いころの、あまりにも平凡な出来事なので、本当の話なのか、それとも大きくなって誰かから聞いた話なのか判断が付きません。
(もしかして夢で見たことなのでしょうか?)
今となっては確認しようもないそんな出来事が、かえって何か気になっているこの頃です。

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