亡父は梅をこよなく愛していた

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亡父はよく生前 天満の天神さん 北野の天神さん 伊賀の天神さんと拝んでいた

天満は菅公の伯母君の館跡らしく 九州大宰府へ途次立ち寄って その池の水に姿をうつし 之を形見とおっしゃったと云う

天神橋は高いな 落ちたら怖いなと物語のあとにはよく歌ったもの

伊賀の天神さんは 大坂城落城近しと伊賀上野に疎開して暮した車坂町が天神社に近かったので なつかしかったらしい

それで無骨者に似げなく梅をこよなく愛していた 


《巷の凡人の雑感》

道真公も京都から九州へ
亡母の父母も大坂から九州へ

同じような境遇だと感じていたのでしょうか?
梅には特別な想いがあったのでしょう。

「東風吹かばにほひをこせよ梅の花あるじなしとて春な忘れそ」


(我が家の梅の花です)

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