夜の保育園

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朝はゴミや木の葉を必死で追っかける園庭も 夜はアベックの手頃な逢引の場所となる
玄関は門燈があって明るいし 床(ユカ)は保母さんが綺麗に掃除されているし 人目は少ないし こんなよい場所はない とばかり甘いささやきは毎晩のように聞こえてくる
 ぐっすり寝込んで居る中は苦にならないが いったん耳につくと凄く耳障りなもの
戸を引開けて「ねむれないよ」と云えば
「人の恋路を邪魔するものは牛にけられてと云うぢゃない」と口答えする
「小母さんだって中原の海岸散歩した事もあるし 電信柱の数のわからなかった憶えもあるけど 人に迷惑をかけなかったよ スカートに草の青汁がつかないように ビニールの風呂敷でも持って一晩おき位には他所にも行ってよ」
と大笑い



《メモ》

昭和のデートは夜の保育園?
でも、住んでる者にとって迷惑千万!
とはいえ
 自分の若いころも少~し思い出した?

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