ある夜の訪問者

(1a-12)

28日の御用納めも無事に済み先生方も帰ったので大急ぎで餅米を洗い 餅屋へ親子で運ぶ
『9の餅じゃないの 28日のが搗きおくれているの』
と餅屋が毎年の事なのでちゃんと呑み込んでいてくれる
翌日二臼の餅を 又 親子で賑やかに持って帰って やれ掃除だ 煮〆の段取りだとしゃべっていると人の訪う声

出てみると強盗殺人前科24犯 今刑務所を出たばかりという男が立っていた

近所の人が
 保育園に行ってみよ 何とかしてくれるかもね
と教えたそうな

馬鹿こくでねえ こっちは名高い貧乏人だ

でもね
「給食の残りでよかったら食べておいで 残り物と云っても食べ残しではないよ」
と言ったら嬉んで喰べてくれた

十程の駅までの汽車賃を上げたら出かけたので頼って行く先で会えなかったら あすの朝の食事に早速困るだろうと餅10コ程包んだら 私の手を握り
「あんた良い人だね ふるえてるね ワハッハッ」だって

気持ちのよい筈ないや

ある夜の訪問者


《私のメモ》

うーんこの話…半信半疑 (・・?
私が忘れただけなのかな~

でも面白可笑しくよくできてる!

亡母は話好きで、冗談話をして笑わせるのが好きだった。
この話も少しの実話から冗談話として練り上げた可能性もあり?

それにしても強盗殺人前科24犯とは・・・😅😉


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